TEAM 義丹 with T.G RUN
TAST OF FREELANCE 2003.12.6 Special Round
F-ZERO EXTRA class


結果から言えばポールtoウィン! コースレコード樹立の完全勝利!! 最高の気分だね!
F-ZERO EXTRA このクラスで優勝するためにTG-RUNと俺?は頑張ってきた。
?の意味はよく考えたら俺はたいして頑張ってなかったからな・・・。 今まで俺はただ用意されたマシンに乗って文句を言ってるだけだった・・・
今までのイベントレースの経緯をみれば解ると思うけど、敢えてRUNは不利なマシンで参戦してるんだよね。
「周りと同じことをして勝っても面白くない、ショップの色を出して勝ちたいんだ」 これRUNの社長の口癖ね。

しかし乗る方はたまったもんじゃない! GS1200SS 通称「男のバイク」 もうこのマシンで3年目! 
過去のレポートで色々書いてきたけど、正直乗ることを想像するだけで鬱になってくる。
RUNの社長は厳つい顔して、「他のマシンより大きい風除け付いてるし、リヤショックなんか1本多いんですよ」 なんてお茶目なこと言ってやがる。
タシカニナ・・・ ま、乗って苦労するのは俺だ・・・ しかし今回は違ったね! 
俺の文句を真摯に受け止めてくれたのか、 フロントフォークにはGOLDに輝くオーリンスが、 アンダーカウルは大幅に形状を変更され、
エンジンはかなりのチューニングが施され、マシンの雰囲気が違う。 それは初テストでハッキリと実感できた。
エンジンは低中域がかなりトルクフルになり、高回転では更にパワーが盛り上がってくる。 しかし、それ以上に車体がいい。
俺の走りに合わせてフロントフォークをただGOLDに変えただけじゃなく中身をモディファイし、
2本あるリヤショックもそれに合わせ見事にバランスされていた。これが実に素晴らしかった。 しかし問題はアンダーカウル! 
前回、コーナーで擦るからそれ以上マシンを寝かせられないという問題が露呈したために 形状を変更してあったのだが、
前回以上に激しく接地し、全てのコーナーで「ガ~ガ~~ガ~ガ~」うるせーうるせー! 
なっ!今井君 それでも初テストで1秒台での周回が楽に出来たことを考えると、いかにマシンのポテンシャルがUPし、
俺のライディングをしっかり理解したマシンに仕上げてくれたかがよく解かる。 どれだけいい仕事をしてくれたかというと、
テストからショップに帰った俺は「このマシンで勝てなかったらライダーの責任だ!」  と思わずRUNの皆に宣言してしまった程だ。
TG-RUNspe. GS1200SS この男は1年会わない間に、やんちゃ坊主から女心の解るジェントルマンへ素晴らしい変貌をとげていた。
社長の言う通り、心なしか大きいカウルも左右対称に付いているサスペンションもカッコ好く見えてきた。
そしてTG-RUNが歴史に名を残す日を迎えた! 朝からRUNの皆の気合が伝わってくるのをしっかり感じた。
それとは逆に、落ち着き払った TG-RUNspe. GS1200SSが磨きこまれた車体を輝かせ俺を待っていた。
ライダーというのは面白いもので、無機質は機械の塊であるバイクに対して、確かな感情を感じ、
心の中で対話を楽しんでいることが多々ある。ここまでいうと変人扱いされるかもしれないが、 確かな雰囲気を感じ取ることが出来る。
速いマシンというものは必ずオーラを持っていて、そのオーラを辺りに撒き散らすのではなく、内に秘めているのである。
そういう雰囲気を今回こいつに感じた。 結果が判っているから言うのではないが、今回のエントラーは不運としか言いようがない。
なぜなら、TG-RUNspe. GS1200SSは勝つための雰囲気を十分に纏い、俺も今回は本気だったからだ。
勿論これだけのマシンを用意してくれたTG-RUNのためもあるが、ま~男が本気になる理由なんてものは一つしかないけどな・・・
予選が始まり、最初の5分間はタイヤを暖めるためのウォームアップランでタイムは計測されない。 その間十分タイヤを暖めながら、
各コーナー有り余るパワーを誇示するかのように豪快なウィリー。観客にアピールを忘れない! ウォームアップランの5分間が終了。
チェッカーフラッグが振られタイム計測開始! しかし慌てず徐々にペースを上げていく。 十分タイヤも体も温まったところで、前後を確認。
クリアラップを取りタイムアタックに突入。 しかし完璧なクリアが取れずにいたために、
もう一度クリアラップを取ろうとペースを落としコースの状況を見ながら電光掲示板を確認。
#17は1番上に表示されていた。 「よしTOPだな、これでタイムアタックはやめるか? 
でもクリアが取れてないし、まだタイムは縮められるからもう一度行くか?」  そんなこんな考えていると目の前で1台のマシンが転倒! 
大量のOILがコース上に出てしまい、その処理のために赤旗中断。 #17は1番上に表示されたまま予選を終了!
初のポールポジションに皆大喜びで俺を迎えてくれた。完全燃焼とはいかなかったが皆の喜ぶ顔を見て俺も嬉しくなった。

この瞬間はライダーをやっていて本当に良かったと思えるときだ。 それ以上に嬉しかったのが正式結果を見ると、
なんとコースレコードだよ! これはライダーとしては最高に嬉しいね! 予選をコースレコードのポールポジションで決め、
後は決勝を優勝で締め括るのみ! 予報では確実に雨と言われていたこの日、朝から厚い雲に覆われいつ雨が落ちてきてもおかしくない空模様だったのだが、
午前の予選を上記したように無事終え、午後の決勝は降るか?と皆が心配するのを他所に、日頃から行いの悪いTG-RUNの社長だけは、
「大丈夫!大丈夫! 雨なんか降らないから」 と今の科学を凌駕する気合い!
なんと本当に決勝が始まる前には、雨どころか太陽が顔を出し、いい天気になってしまった。
日頃から行いの良い俺は、俺についてる女神のおかげなのか? 社長についてる悪魔のおかげなのか? 
そんなことを考えながらポールポジションのグリッドについた。

ウォームアップランを1周し再度グリッドに着く。そのときにはもう邪念は振り払われ、スタートに集中している。
集中しなくては流石の俺も160ps以上あるこのマシンを前に進めることは難しい。
勿論これが公道で、信号待ちをしていて青になったからスタートをするというのであれば容易なことだ。
しかしこれがサーキットで10,000rpm以上のクラッチミートとなってくると別次元の話しになってくるんだ。
(女に愛撫をする以上に指先には神経を使わなくてはいけないらしい・・・ぞ) 日の丸の国旗が振り下ろされ、
なんとか無難にスタートをこなしたと思ったが、Nojima&戸田選手のZRXが1コーナーでは前に。 (戸田さんの指使いの方が若干上手かった)
1度も他のマシンを前に出したくなかった俺は直ぐに1ヘアでインから抜き返しトップへ。
さ ~ ここからブッチギリだと、スタートとは逆に右手をワイルドに捻り込む。
160ps以上のパワーを2本もあるショックがしっかり路面に伝えJSBマシン以上の加速を体感する。体感ね。
コーナー立ち上がりでは暴力的な加速もストレートでは若干影を潜める。サスペンションが1つ多い分、ミッションが1つ少ないのだ。
5速ワイドミッションのためにシフトアップの度に大きく回転が落ち込み、少しまどろっこしく感じる。が、お陰で恐怖心が薄れる。
(勿論それでも普通の人が全開に出来るレベルではないけどな) とりあえず
1周目をトップで帰ってきたTG-RUNspe. GS1200SSと俺は後ろを気にせず豪快に周回を重ねていく。
0秒台の周回に誰も付いてこれないだろ? とブッチギリを想像しながら後ろを確認。

ありゃ?! NojimaZXRの戸田さんがピッタシ後ろにくっついてきてるよ。
予選で2秒しか出てなかったのにな? 三味線かよ・・・ (実は戸田選手 予選を中古で決勝に新品タイヤを使っていた) ここからは必死!!! 
溢れ出る周回遅れをでっかい風除けで威嚇しながら抜いていく。 なんとかトップをキープしているがタイヤが滑りだしてきた。
(予選から使用してるソフトタイヤだったからな)  更に集中力を増し限界での走行でペースを落とさない。 それでも全く戸田さんが離れない。
(そりゃそうだ新品タイヤ使ってんだもん) なんとかトップのまま最終Lapに突入。
バックストレートでもう1度だけ後ろを確認。ZRXの小さい風除けでは威嚇が足りなかったんだろう。 少し離れていた。「勝った!」 このときにやっと確信できた。
1度もトップを譲らずに待ちに待ったチェッカーフラッグが振り下ろされた!! この瞬間TG-RUNは完璧なる勝利で、歴史に新たなる名を残すことになった。
TASTE OF FREELANCE F-ZERO EXTRA
この最高峰クラスで、油冷・ツインショック・5速ミッションと3拍子揃ったマシンが勝ったことがあっただろうか? 
多分無いだろう! というかこのクラスで本気で勝とうと考えるなら、まずそんなマシンを選ばないだろうな!
しかし、TG-RUNはたった3年で自分達の夢を現実のものにしてしまった。
そこには皆の並々ならぬ努力と情熱があったからこそ達成出来たのだと、皆の満面の笑顔と頬をつたう涙を見て感じた。
素晴らしい仲間と関われたことに感謝と敬意を表したい。 ちと綺麗にまとめすぎたか?
CHICKEN OF CHICKEN 長谷川克憲