Taste of Freelance
2005.6.5   F-ZERO  in TSUKUBA
ライダー   16 江口 謙 予選:1位(コースレコード) 決勝:リタイヤ

遅くなりました。6月のテストオブフリーランスのレポートです。

イベントレースファンの皆様及びTG-RUNのレース活動を応援してくださる皆様お世話になっております。ワタシRUN代表杉本タクヤです。

今回のレースリポートと 御報告を一発!皆様にお届けします。長い駄文ですが, 裏話も含めて飽きずに御読み下さると嬉しいです。

TG-RUN TEAM義丹 久々のレース参戦が決定しました。昨年暮れのスペシャルラウンドは、

体制整わず一回お休みしましたんで、当然スタッフ一同 気合も満々!なのですが・・・

ここで裏話です。実はレースの二週間前に参戦正式決定(笑)

何故にそんな状態になったかと言いますと、当TEAMエースライダー長谷川カツノリ選手が

今年は全日本をカワサキで戦っている為、我々のTEAMはスズキのマシンで参戦の為、 長谷川先生は走れません。

う~ん今年はレコードタイム更新と優勝が彼のノルマだったんだけど・・・・・ 

もう一回お休みかな?と呑気に構えていましたら、

ありがたい事に各方面の皆様から参戦しろとの命令?や激励が相次ぎまして、

もうこの時点でライダーが決まってないんだから無理だよ~//なんて半笑いで言い訳していました。

と・ここで話が変わりますが実は春のテイストオブフリーランスは初参戦です。

何故かと言いますと毎年この日程ですと全日本選手権と開催日がカブって正直お客様が少ない。

よって選手権ライダーも少ない。ボク達としてみれば、 やはりレースはショーなので皆に見て貰いたい。

でもヤルからには勝つつもりだし、頑張っちゃう。 それはどんなレベルでも同じですよね。

だからこそ最速クラスでメンツの揃った場面の勝負が良い。

(相手が強ければ強いほど見てる人は面白いよね?)と考えると春の大会はパスしていたのです。

ですが今年は初の日曜日開催で、全日本選手権とも日程が違う。

おまけに各専門誌にレース前の記事が結構多くて、盛り上がってる様子。

G-トライブさん戸田選手のCBやウィズミーさん丸山選手のCB パワービルダーさんのニンジャ

ノジマエンジニアリングさんのZRX中川商会さんのニンジャ おーこれは面白れぃぜ。

エントリー予定を見るだけで,ワタクシはもう観客気分です。 そこで気付くね。ボクは。「あれ?スズキが居ねーな?」

良く見ると既に某雑誌にTG-RUNのGSも出場予定と書いてある。 しかも・優勝候補はホンダのCBを駆る戸田選手や丸山選手とか。

そこにTG-RUNのGSが,どう絡むか.乞う御期待なんて感じで。

「マジですか?まだエントリーもしていないのですが・・」ヤバい。 これは何とかしないとマズい。

レースに出ないと逃げたと思われるんじゃないかとか・・(被害妄想スギモトです。)

何の準備もしていない癖に一丁前に焦りました。プラス馬鹿なワタシは このメンツとの勝負が楽しみになってしまいましたので、

ついついスタッフ集めて「やっぱり走るよ。準備ヨロシク」 さーてとライダーは、どうしましょうかね?

そんな時グッドタイミングな事に。某大物ライダーH氏のご紹介で、

全日本バリバリの現役ライダー江口謙選手から、「走りたいんだよね~イベントレースでぇ~

特にTOFの最速クラスで勝てそうなマシンに・・ニヤリ」その話が本当にレースまでピッタリ2週間。

江口選手のライダー契約と同時に筑波サーキットへGO!!!!!!

実はこの時点で「優勝出来る!と何故か訳の無い自身がワタシの中に深くしかも強くありました。」

さぁてと・・・ここから或る意味でボクの天国と地獄の二週間が始まる訳です。

どんなレースでも参戦したら飽くまでも勝ち負け。

更にお金を払って見に来ている人を入場料分以上の興奮をして頂きたい。 今から勝負が始ったのです。

マシンはお馴染みのTHE男のバイク SUZUKI GS1200SS改

何故かと言うと我々の得意車種でユーザー様が多いエンジンだから。 ショックも二本でレースには不利。

しかも絶対にレースに不向きな車輌だから。(面白いでしょ。)

我がTEAMのマシンについてのコンセプトは市販車で原型を留めないチューンはご法度。

(お客様に近い立場で)  又、同じモノを創れないような専用パーツは使わない。 公道走行可能な公認車検を取得する事。

或る意味の反則無し。公道を走れる改造車の延長。(だって1000万円懸けたらダメだよね。)

(マシンの詳しい解説は油冷ワールドⅡ&Ⅲ(ネコバブリッシング刊)やその他専門誌を読んでね。)


練習初日
さすがです。マシンもライダーも・・・いきなりテン乗り(初乗りと言う意味ね。)
で好タイムが連発です。
江口選手 一本目の走行が終了時点で,「何ですかこのバイク。どうやって乗るの?」
おい!乗ってるでしょ   キミ!しかもタイムも良いでしょうに・・・・
遊びに来ていた長谷川選手に 「江口ぃ・どうだ」と
江口「いや~実は 完全レーサー以外乗った事無いんですよ。
しかも半分ファクトリーマシンみたいなのしか・・二本ショックに
鉄フレームで5速ミッションってなんですか?」
杉本「それで優勝するのがアナタの使命です。」
長谷川「スーパーバイクだと思って乗ればいいんだよ~笑」
長谷川氏 気楽です。江口君チョット青い
多分彼は心の中で(変な奴らに関わってしまった)と思った事でしょう。

練習2日目以降

またまた,江口選手 マシンに慣れて来た様子でタイムも優勝出来る位まで詰まってきました。
マシンも熟成が進み、江口セットの方向性も見えて来ました。
後も何種類かのセットをルーティーンでテスト。やはり、ライダーが変わるとセットも 全く違います。
これは我々本当に良い勉強になります。
その他にも準備期間の不足やらで大変な事も沢山有りましたが、
概ね順調にテストは消化された訳です。
さて色々大変な準備を経て来ましたレース当日!
勿論ノルマは優勝.悪くても優勝 と思っていました。
当日は盛り上げる為にキャンギャルも2女召集
(ネーチャンは僕らの為じゃ無いよ。みんな御客様へのサービスの一環よ・
でも僕らの士気向上もチョット有り)
ツクバサーキット 御客様入ってます。この数年で一番観客多いんじゃないかな?
当然やる気も上がります。

予選直前
江口ぃ~頼むよぉ~ さて・我がTEAMにはもう一人ライダーがいます。
GSF1200に乗る志村賢一(通称シムヤン)シムヤンがF-ZEROクラス(国際ライセンス無)
江口選手F-ZERO EXTRA(国際ライセンス所持)同一レースで混走ですから、同時に
両クラスを制覇!なんて可能性も有る訳です。楽しみだね~
予選 江口選手 おめでとう ポールポジションだよ。後で何か買ってあげるね。ツクバ名物の
モツ煮定食はどうだい。しかもコースレコードだよ。夜はキャバクラにでも連れてってあげるね。
シムヤン予選4位 良いじゃないか我々TEAMギタン 
予選終了後は 雑誌屋さんの取材と御客様キャンギャルのミニ撮影会になりまして、大忙し。
予選ポールポジションですから、やっぱり来ますよね。嬉しいよね~ メカニックとボクは決勝に向けてマシンの最終調整
江口選手と決勝の作戦会議 杉本「鬱陶しいライダー(良い意味でね。)が多いからホールを奪って
一回も他者に抜かせず勝ってしまおう。もしスタートをミスったり、半端じゃなく速くハナに立ったマシンがいたら、
徹底マークで残り1周か2周で勝負行こう!」江口「了解 きっちり勝って来ます。」
シムヤンには「良いな絶対表彰台!.以上!」シムヤン「OKカッコ良く走ってくらぁ」
ギタン氏も興奮しております。ボクも発射寸前です・







さぁ決勝が始まりです。スタート!中々良いスタートを決めたのですが
ホールはG-トライブ戸田選手
江口2番手でレースが始りました。見てる御客様は絶対に面白いレースの展開ですが,
当事者のこっち はドキドキもんです。江口選手戸田選手の一騎打ちのバトルは残り3周
「エグヂぃ~行ッけー」と心の叫び
のゴーサインを出した瞬間 場内アナウンスの『江口選手転倒~!』
え 店頭 点灯 え~ 一瞬訳が判らにゃい自分
場内から御客様の『あーぁ』とがっかりしたような溜息が聞こえて正気に戻りました。
まずは応援してくれている皆様 ゴメンなさい。レースを見に来てくれた人ゴメンなさい。
江口の怪我が心配だ.早く迎えに行かなきゃ。・・・・・
その5分後・・レッカーから降りた、もの凄い元気な江口が走ってこちらに向かって来る・
『やっぢまいました。ズミマゼン.』
転倒でレースがパーになった悔しさよりも江口選手が元気な事に嬉しかったボクは
「江口ぃわかってるだろうなぁ貴様は今後もTEAMギタンで走るんだからなぁ
GS1200SSでリベンジしねぇと」 江口即答「も・勿論です。やらせて下さい.」
はい!江口クン ハマリました。契約延長です。
こうして江口選手とTEAMギタンの新たなる戦いは続くのでした。
でも,その時横目でチラ見した我がGS1200SSは見事な全損状態
あ~っと忘れてた もう一台の我がTEAMのマシンGSF1200のシムヤン!!!
もう表彰式始ってるぞ~
何と!褒めてやって下さい。シムヤンは2位表彰台です。おめでとう!
その夜 ギタン氏やスタッフ親しい友人との打ち上げの席にて・
ギタン「江口君あれだけの転倒をして体は本当に大丈夫なの?
もしかして皆に遠慮してガマンしてない?」
江口 「いやマジで痛くないッス。マシンがグチャグチャなのにオレは無傷ッス」
杉本 「チョットくらい痛くなればいいのに」
江口 「心配無用ッス!マジ大丈夫ッス全然どこも痛く無いッス」
杉本 「怪我をしろ!赤チン塗るくらいは!」
江口 「・・・・」心の中で・・(有り得ないあんまりだ。さっき怪我が無くて喜んでくれたのアンタだろ。)
ちなみに江口選手本当に無傷でした。超人かお前は・・・ 
と.こんな感じでのレースリポートですが,最後はマジで皆様に御挨拶です。
応援して頂いている皆様 本当に有り難う御座います。何度も申し上げてますが、
我々のレース活動は 皆様一人一人の応援が無いと無意味であり、
活動そのものが出来ません。今回は江口謙選手と言う
素晴らしいライダーで参戦できて、我々のスキルアップにも大いに有意義でした。この場で心よりの
御礼を申しあげます。又、当TEAMに協賛・御協力頂いているメーカー様にも厚く御礼申しあげます。
と又、今回改めて思ったのですが、我がチームはライダー&スタッフ&サポーターみんな最高です。
このメンツだから、頑張れるのかな?なんて思います。
今後共、一生懸命手抜き無しはお約束します。皆楽しみにしていて下さい。

ライダー江口謙 選手から
昨年まで全日本選手権でJSBクラスで戦っていましたが、
今年は参戦を見送ってオートバイ関係の仕事でも始めようかと思っていました。
そんなある日、筑波サーキットをうろついていると長谷川さんに「全日本に出ていないんなら、
TG-RUNからフリーランスにでも出れば!?」とお誘いを頂きました。
以前からイベントレースには興味があったものの、出場の機会がなかったので即OK
の返事をして社長の杉本さんと会う事ができました。
第一印象は・・・怖そうな社長さんだなぁ・・・と思いましたが、
お話するとすぐに間違いに気づきました。とてもバイクが好きで
純粋にレースを楽しんでいる方なんだと分かりました。

なんせイベントレースは初めてなので、
自分が何のバイクに乗るのかも分からない状態で筑波サーキットに行くと
ハイエースから降りてきたバイクはGS1200SS!!
な、なんだ!この大きなスクリーンは!!?」と思いました・・・。

今まではCBR954と1000RRしか乗ったことが無かったので不安もありましたが、
ジャンルの違うバイクでも速く走らせてこそ国際ライダーの務めだ!

と気合を入れて初走行に挑みました。
長谷川さんが1分0秒は出ている、との事だったのでまずは同じ位のタイムを・・・と思っていたら、
これがなかなか大変!鉄フレームのオートバイのクセを身体に覚えさせるのに精一杯で初走行を終えました。
後日2回目の走行では、友人などから情報収集をして鉄フレームの走らせ方を勉強してきたので方向性が見えて来ました。
自分なりにもバッチリ決まれば59秒台には入れられる状態が見えたので本番前のテストはいい感じで終わりました。

レースウィークになると、全日本と違いフリー走行が無く予選時間も短かったので少し戸惑いました。
事前テストでの車体のセットが良かったので安心していたのですが、
車体バランスが変わってしまったようでフィーリングが変わってしまい59秒台に入れる事が出来ませんでした。

でも、一応ポールポジションでコースレコードだったのでちょっとうれしかったです。
久しぶりのポールからのレースなので決勝が楽しみでした。

ところで、サインボードを見ると「TEAM 義丹」って書いてあるじゃぁないですか!
義丹って言えば・・・あの人しかいないよなぁ?
と思っていると杉本社長が「明日は義っちゃんもくるからさぁ!がんばろうぜぇ!」って、

やっぱり大鶴義丹さんか!!芸能人の方と接する機会など
あまり無いのでちょっと緊張しちゃったりしてました。

でもレースが近づくといつもと同じようなレースモードに入ってマイペースを維持できました。
決勝は、ホールショットを取って逃げてしまおう!・・・などと思っていましたが、

GS1200SSでスタートした事が無い事をグリッドで思い出し、細心の注意を心がけてスタートしました。
慎重になりすぎたのか普通のスタートになってしまい2位で1コーナーに入って行きました。

1位の人の後ろで張り付いて最終ラップで抜けばいいだろう、と作戦を変更して後ろを走っていると・・・
1位を走るCB1300のバックストレートが速すぎる!!
1周のタイムはGS1200ssのが速いけど

バックストレートでこれだけ離されると厳しいなぁ・・・と思ったので、
残り3周に1コーナーで前に出て引き離す作戦に切り替えました。

最終コーナーから1コーナーまでで真後ろに付く事が出来たので勝機はある!と
思いダンロップコーナーでビッタリ後ろに付きバックストレートで少しでも離されない用に準備していた、

まさにその時!!シケインの切り替えしでフロントタイヤが無くなったように転倒してしまいました。
全く予期していなかったので、何が起きたのか良く分からないままマシンはクラッシュパッドの上まで

舞い上がってしまうほどの大クラッシュを演じてしまいました。
冷静にレース展開を組み立てていたのに転倒してしまうなんて・・・杉本社長~!義丹さ~ん!ごめんなさーい!

レースが終わってレッカーで帰ってくると、
「いや~、盛り上がったねぇ!」なんて言われてしまったのですが・・・結果が出せなかった事が本当に申し訳なく思い、

どうすればいいか困っていると「えぐっちゃん、これで次もGS1200ssに乗って
リベンジしなきゃいけなくなっちゃったねぇ」と杉本社長に言ってもらえたので、
次回のレースこそは表彰台の真ん中に上がるべく、全力を尽くす事を心に誓って

筑波サーキットのテイストオブフリーランスを終える事ができました。
足回りのセッティングでカロッツェリアジャパンの方々には大変お世話になりました。
わがままを聞いて下さってありがとうございました。

TG-RUNの皆、杉本社長、義丹さん、
次回は岡山国際サーキットのモトルネッサンスがんばりますので、応援よろしくお願い致します!!